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イタリアの職人

フィレンツェモザイク Mosaico Fiorentino

Mosaico Fiorentino、フィレンツェモザイクを本格的に始めて5年になる北原好恵さん。

きっかけは偶然だという。
7年前、通っていた語学学校の仲間と夕食に出掛け、その中の1人が、習っているフィレンツェモザイクのマエストロを連れて来ていた。
たまたまそのマエストロの隣りに座った好恵さんが「フィレンツェモザイクとはどういう物か」と質問をすると、『明日工房においで』と言われ、そこから全てが始まったのである。

最初は時々通う程度だったが、5年前からは毎日のように工房に通い、モザイク制作に打ち込んでいる。

フィレンツェモザイクは、天然石を使用して風景画や静物画を作るのが一般的である。
好恵さんは何か別のものをできないかと考え、マエストロの勧めもあってアクセサリー作りを始めた。伝統的なフィレンツェモザイクにもアクセサリーはあるが、黒い石に図柄をはめ込んだオーソドックスで重厚なタイプである。
そこで好恵さんは、黒い石にはめ込まずに明るい石で仕上げたカジュアルで使いやすいものを作ることにした。
天然石の自然の色と模様を生かして異なる色の石を組み合わせたり、向日葵やフィレンツェ市のユリに形作られたそれらは可愛らしく、普段使いにできるものである。

天然石は購入もするが、好恵さん自ら採掘にも出掛けるそうだ。工房には色ごとに分けられた数十種類、数百個もの石があるが、倉庫にはまだその10倍の量の石があるという。

天然なだけに、2つとして同じ色と模様のない石。デザインに合った石を選ぶ作業が最も時間を要する。
それによって出来上がりも全く別のものになるので、重要な作業だ。

製作途中のブドウ画にやすりをかけるところを見せてもらったが、金剛砂と水を混ぜ、アガタの石で磨くのに30分。砂のキメを変えてさらに数段階磨きを掛けるそうだ。全てが手作業で、根気と時間をかけて制作する。

このようにして出来上がった作品は、好恵さんのサイトの他、日本でも購入ができる。

好恵さんの地元の鹿児島のデパート山形屋では、毎年開催されるイタリア展(今年は10月15日~20日)に出品、今年の12月17~22日には銀座のおかりやで個展も開かれる。

アクセサリー

アクセサリー

上:製作途中のブドウ画 / 下:製作途中オリーブ画

上:製作途中のブドウ画 / 下:製作途中オリーブ画

北原好恵さん

北原好恵さん

天然石

天然石

Reporter :: Megumi Sugaya

イタリア在住。 AISイタリアソムリエ協会認定ソムリエ。 ヴェネチアンガラスを使用したジュエリーの製作・販売、執筆 を行なう。